こんにちは!しんろっくです。DTMを始めるとき、最初に悩むのが機材選び。その中でもヘッドホンは、音を正確に聴き取るための大事なアイテムです。初心者の方でも、どうせなら長く使えるしっかりしたものを選びたいですよね。わたしは、はじめ何を買ったらいいのかまったくわかりませんでした。そして、最初のヘッドホンは失敗しました!いろいろ経験して知ったのは2万円弱の価格帯であれば「コスパが良くて、プロも使えるレベルのもの」が手に入るということ。この記事では、初心者でも安心して使える、かつ将来的にも十分活躍してくれるヘッドホンを厳選してご紹介します!
音が聞こえればなんでもいいんじゃない?
ボクもはじめはなんでもいいと思っていたけどDTMをはじめて3年たった今、少し後悔しているんだ。
そうだな!ではしっかりと勉強していこう!
スピーカーに対してヘッドホンをおススメする理由は単純にコストパフォーマンスが良いからです。手頃な価格で高品質なサウンドを提供できる。スピーカーは部屋の形状や壁の素材、家具の配置などの音の響きや吸収に与える影響を考慮する必要があるので、かなりマニアックでむずかしいです。やりたいことは作曲なのでモニターヘッドホンを使ってDTMしてみましょう。
ヘッドホンは3種類ある
まず、ヘッドホンを大きく分けると、以下の3つのカテゴリーに分類できます
カテゴリー | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
モニターヘッドホン | フラットな音質、音の細部を正確に再現。ミキシングやマスタリングに最適。 | 音楽制作やスタジオ作業 |
リスニング用ヘッドホン | 低音や高音を強調し、快適性やデザインも重視。日常の音楽鑑賞に適している。 | 音楽・映画鑑賞、一般的なリスニング |
特殊用途ヘッドホン | ノイズキャンセリング、防水性、ゲーミング用サラウンドサウンドなど特定の用途に特化した機能。 | 旅行、運動、ゲームプレイなど |
DTMではモニターヘッドホンを使うぞ!
DTMでのモニターヘッドホンのメリット
1. 正確な音再現
モニターヘッドホンは、音をできるだけ忠実に再現することを目的として作られています。低音や高音を過剰に強調せず、フラットな音質を提供するため、ミックスやマスタリング時に正確な判断ができます。
モニターヘッドホンを使うと、音が「そのまま」聴こえるんだよね
普通のヘッドホンだと、低音を強調したりちょっと音をカッコよく加工してることがあるけど、モニターヘッドホンはそんなことしない。だから、音の細かい違いとか、楽器の音のバランスがハッキリとわかるんだ。
これを続けて聴いていると、自然と「耳が鍛えられる」んだ。細かい音の違いに気づきやすくなって、「あ、この音ちょっと違うな」とか「ここで楽器の音が消えてる」とかが瞬時にわかるようになる。
音楽の世界では「耳が育つ」と言われていて、これができると、よりクリエイティブな音作りやミックスが可能になるんだね。
はじめにいった後悔っていうのがこの「耳が育つ」ということ。モニターヘッドホンでフラットな音をずっと聞き続けることが大事なんだ。
2. ノイズの影響が少ない
外部スピーカーと違い、ヘッドホンを使うことで部屋の反響やノイズの影響を受けにくくなります。特に自宅で制作する場合、部屋の音響環境が整っていないことが多いですが、モニターヘッドホンならその影響を最小限に抑えられます。
モニターヘッドホンは、音を正確に再現するだけじゃなくて、ノイズの影響もほとんど受けないんだ。
普通のヘッドホンだと、外の音が混じり込んで「ん?今の音は?」ってなりがちだけど、モニターヘッドホンはしっかり外界の音をシャットアウトする仕組みがある。
本当に聴きたい音に集中できる。まるでスタジオの中にいるようにピュアな音だけが届いて、クリエイティブな音作りがもっと精密にできるようになるね。
3. コストパフォーマンスが高い
プロ仕様のモニタースピーカーを導入するには費用がかかりますが、モニターヘッドホンは比較的安価でありながら、プロフェッショナルなレベルの音質を提供してくれます。初心者からプロまで幅広い層に適しています。
モニターヘッドホンは、一見すると少し高価に感じるかもしれないけど、その「価値」がすごいです。まず、音を加工せずに「そのまま」再現してくれるから、細かい音の違いがクリアにわかる。これを普通のヘッドホンでやろうとすると、もっと高い機材が必要になったりするんです。
それに、ノイズの影響も少なく、外の音に邪魔されることなく集中できる。プロ仕様の音環境を手軽に手に入れることができて、長持ちするから、コストパフォーマンスは抜群。将来的に耳も鍛えられるし、音楽制作やリスニングに真剣に取り組むなら、これ一つでかなりの投資効果が得られます。
つまり、一度買えば長く使えるし、音楽のスキルアップにもつながるから、値段以上の価値があるってことだな。
4. 深夜の作業でも安心
DTMは創作意欲が湧いたときに時間を気にせず取り組みたいことが多いです。モニターヘッドホンを使えば、夜中でも音を気にせずに作業できるため、家族や隣人を気にする必要がありません。普通のスピーカーだと、深夜に音を出すとトラブルになりがちだけど、モニターヘッドホンならその心配はなし。しかも、外のノイズもシャットアウトして、集中力を高めてくれるから、耳が鍛えられる環境をキープしながら、クリエイティブな作業にどっぷり浸かれます。
モニターヘッドホンは、深夜の作業でも心強い相棒なんだ。
特に現代だと、騒音問題がつきものです。隣の部屋や近所に気を使って、音を出せないなんてこともある。でもモニターヘッドホンなら音漏れがほとんどないから自分だけが正確な音をしっかり聴ける。
5. 細かな音のチェックが可能
モニターヘッドホンは、微細なノイズや細かい音のディテールまでクリアに聞き取れるため、ミキシングの際に繊細な音の調整が可能です。特にリバーブやディレイなどの空間系エフェクトを細かく確認するのに役立ちます。
モニターヘッドホンには、安価なものと高価なものがあるけど、それぞれに良さがあるんだ。安価なモニターヘッドホンでも、十分に細かな音のチェックはできるし、初心者や予算に限りがある場合には、まずそれを使っても問題ありません。基本的な正確な音再現の機能はしっかりしているから、「耳を鍛える」には十分。
でも、より高価なものになると、音域のバランスや再現性がさらに精密になったり、装着感が良くて長時間使っても疲れにくいっていうメリットがあるんだ。たとえば、低音から高音までの音の広がりがよりクリアになって、微妙な音のニュアンスまで聴き取れるようになる。
この長時間使っても疲れにくい。っていうのがかなり大事。
もし本格的に音楽制作やミックスに取り組みたいなら、いずれは高価なモデルにステップアップするのもいいけど、まずは安価なモデルから始めて耳を鍛えるのも全然アリだよ。最終的には、どれだけ自分の耳と感覚を育てられるかがポイントだからね。
初心者の方でも、モニターヘッドホンは正確な音作りのための必需品とも言えるので、これからDTMを本格的に進めるなら、ぜひ導入を検討してみると良いとおもいます。
モニターヘッドホンにはデメリットもある
1. 音場感が狭い
モニタースピーカーと比べて、ヘッドホンは音場が狭く、ステレオ感や空間の広がりが感じにくくなります。ヘッドホンでは左右の耳に直接音が届くため、スピーカーを使ったときの「部屋全体に広がる音」という感覚が再現しにくいです。これがミキシングやマスタリングでの空間感の判断を難しくする場合があります。
2. 耳の疲労が早い
長時間ヘッドホンを装着すると、耳が圧迫されて疲れやすくなることがあります。わたしは今でもすぐ疲れてしまいます…特に密閉型のモニターヘッドホンは、耳を密閉することで疲労感が増す。そして蒸れます。音を聴き続ける集中力が途切れることも。定期的な休憩をとる必要があります。
耳が疲れるのでずっとイヤホンを使ってたんだ。
3. 低音の再現が難しい
モニターヘッドホンは全体的にフラットな音質を提供しますが、特に低音域においてはスピーカーに比べて物理的な限界があり、十分な深さやパンチが感じられないことがあります。これが原因で、ヘッドホンでバランスが取れたと思っても、スピーカーで聴くと低音が弱かったり強すぎたりすることがあります。
4. 実際のリスニング環境と異なる
多くのリスナーはスピーカーやイヤホンで音楽を聴くため、モニターヘッドホンで完璧にミックスしても、実際のリスニング環境では違った印象を受ける場合があります。これを避けるため、最終的にはスピーカーや一般的なイヤホンでも確認するといいです。
一般的なリスナーの環境。スピーカーやイヤホンで音を確認するクリエーターもいるんだ。
5. 周囲の音が聞こえにくい
特に密閉型のモニターヘッドホンは、外部の音を遮断するため、周囲の状況を把握しにくくなります。仕事環境や家族がいる環境では、周りの音に気付かずに集中しすぎてしまうことがデメリットとなる場合もあります。
これらのデメリットを理解した上で、モニターヘッドホンとスピーカーの両方を使い分けるのが理想的です。状況や用途に応じて適切なモニタリング方法を選ぶことが、より良い音作りに繋がります。
モニターヘッドホンのメリット、モニタースピーカーのメリット。これのどっちを優先するかだね。
自信をもっておススメできる2つのモニターヘッドホン
では、具体的におすすめのモニターヘッドホンを2つ紹介しますね。2024年このモニターヘッドホンは定番中の定番!私はとにかく定番大好き人間なのでお菓子もカップラーメンも昔からある定番が好きなんです。昔からあって今でも人気があるものっていいものばっかりじゃないですか?なのでモニターヘッドホンも2大定番をおススメします!
1. Audio-Technica ATH-M50x
私は実際にこのATH-M50xはもっていないんですが、友人にこのヘッドホンを数時間だけ使わせてもらったときの感想を書きます。第一印象の特徴はバランスの取れたサウンドでした。特に低音の再現力が優れていて、しっかりとしたパンチのあるベースが気持ちいいです。それに加えて、中高音もクリアなのでボーカルやギターのディテールがよく聴こえます。モニターヘッドホンとリスニング用を合わせたような感じがしました。使ってみて感じたのは、長時間の使用でもそれほど疲れないかも。イヤーパッドも柔らかく作業に集中しやすいです。スタジオモニターヘッドホンとして非常に優秀だと思いました!
2. Sony MDR-CD900ST
このモニターヘッドホンはやっぱり知名度が高いです。テレビをみてもよくみかけるし、Youtubeをみてもよくみる。ヘッドホンなんて何もしらないときにあの赤い帯をみかけると、「お、あのヘッドホンだ!」とおもっていました。
調べてみてもSONY MDR-CD900STは世界中のプロフェッショナルなスタジオで広く使われている定番モデルっていうし、特にレコーディングやミキシングの際、エンジニアや音楽プロデューサーに高く評価されているらしい。価格もお手ごろっていうのも大きいです。うーん、もうこれしかないでしょ!前々からの憧れもあってこのモニターヘッドホンを買いました。
使用してみた感想は音の細部までしっかり聞けて、ノイズも聞きとれる。例えば自分で弾いたギターのポジションチェンジのときの「キュッ」っていうほんとに小さなスクラッチ音まで聞こえます。ですので、プロの現場で使われているこのモニターヘッドホンをこの価格で買えるのはコスパ最強だと思います。
ただ、イヤーパットが薄いせいか単純に耳が疲れます。それと耳が蒸れます。
まあ。その辺は休憩しながら作業するのであまり気にしてません。こういったデメリットを考慮してもなかなか良い買い物をしたなぁとおもいます。
以上が使ってみた感想です。
NO.1はAudio-Technica ATH-M50x?それともSONY MDR-CD900STなのか?
「Audio-Technica ATH-M50x」
1. ユーザーの評価:オンラインのレビューや口コミで一貫して高い評価を受けています。Amazonや専門店のレビュー数も多く、評価の平均点が非常に高いです。
2. プロフェッショナルの使用:多くの音楽プロデューサーやエンジニアが「ATH-M50x」を使用していることが紹介されているため、プロの現場でも信頼されている証拠ではあります。
3. コストパフォーマンス:他の高価なモデルと比較して、価格に対して音質が優れているという評判が長年の人気を支えています。
4. 売上実績:メーカー自身や小売業者が発表する売上データ、ランキングで常に上位に入っていることから、実際に多くの人に選ばれています。
「SONY MDR-CD900ST」
Sony MDR-CD900STを使用している日本の有名人には、音楽プロデューサーの山下達郎さんや、作曲家・プロデューサーの小林武史さんがいます。MDR-CD900STは、日本のレコーディングスタジオで長年にわたり愛用されており、その正確な音質再現性と耐久性が評価されています。音楽制作やミキシングにおいて、細かいディテールを確認するために、このヘッドホンがプロフェッショナルの方にも選ばれています。
まとめ
結局どっちだよ!と突っ込まれそうですがどちらのモニターヘッドホンも2万円をきっていて、それでいて高性能。どちらも甲乙つけがたいGOODアイテムなことは間違いありません。用途によってどちらがベストかが決まりますが、どちらも非常に評価の高い信頼できるモデルです。ぜひ試してみてください!!