こんにちは!しんろっくです。楽曲のテンポを検出して正確に設定したいけれど、どの方法がベストかわからない……そんな疑問にお答えします!この記事では、Cubase Proのテンポ検出機能を使う方法と、機能を使わずに手動でテンポを設定する方法を分かりやすく解説します。それではいってみましょう!
昔はCDで音楽流してメトロノームで少しずつ合わせてたんだよ。
今はDAWを使えばすぐ検出できるんだね!
テンポ検出機能を使う方法(Cubase Pro のみ)
テンポ検出機能はCubase Pro専用機能なので、PROではない方はこの次に解説する「テンポ検出機能を使わずにテンポを設定する方法」をお試しください。テンポ検出機能が適用される主なシチュエーションとしては音源ファイルをインポートしたとき、曲を分析したいときに使えます。
具体的な操作手順
1.まずはプロジェクトからテンポ検出を選びます。
2.次にオーディオファイルを指定してテンポ検出の「分析」をクリック
3.すると拍子とテンポが表示されます。右下の赤丸を4/4拍子に変更します。
これだけで正確なBPMが検出できました。
テンポ検出機能を使わずにテンポを設定する方法
具体的な操作手順
1.オーディオファイルを拡大します。
2.大体のリズムスピード、BPMを入れます。
3.リズムをとっている場所(波形の大きなところ)に拍をあわせます。この例では赤い縦ラインを入れてみました。これがドンピシャにあうようにBPMをあわせていきます。
曲をとおして一番わかりやすい波形の場所で大丈夫です。
テンポ検出機能の良いところ良くないところ
テンポ検出機能の良いところ
- オーディオファイルのテンポ解析が簡単
- テンポが一定でないオーディオファイルでも、テンポマップを自動で作成してくれるので複雑な解析作業はいらないです。ただ、そこまで正確なBPMは必要としていないので十分役立ちます。
- クリックとオーディオの同期
- テンポマップを作成することで、Cubaseのクリック音やMIDIトラックがオーディオファイルと正確に同期。オーディオとMIDIを一緒に編集したいときに便利ではあります。
- テンポが変化する楽曲にも対応
- 楽曲内でテンポが揺れる場合でも、その揺れを忠実に検出し、テンポマップに反映してくれます。
テンポ検出機能の良くないところ
- 精度が完全ではない
- 特にテンポが明確でないオーディオ(リズムが曖昧な演奏やノイズが多いファイル)では、検出結果が不正確になることがあるようです。
- 検出結果を微調整する必要がある。例えば、BPM160のときでも160.255とかでるので後で手動であわせてます。
- MIDIデータやテンポトラックとの相性問題
- 自動生成されたテンポマップを他のデータと合わせる際、テンポトラックの修正や調整が必要になる場合がある。
- 特定の音楽ジャンルでは不向き
- アンビエントやフリーフォームジャズなど、テンポの概念が曖昧なジャンルでは、この機能が適さないことが多い。
テンポ検出機能は、主に明確なリズムや拍が存在する楽曲において、オーディオとプロジェクトのテンポを素早く同期させるための便利なツールです。ただし、曖昧なリズムの素材や複雑な楽曲では手動調整が必要になる場合もあります。わたしの今の制作レベルだとこのテンポ検出でも十分につかえる機能です。
まとめ
「目的に応じたテンポ設定方法を選ぼう」
テンポ検出機能は、自動で効率よくテンポを設定したいときに便利です。一方、手動設定は自由度が高く、複雑な楽曲や微調整が必要な場合に向いています。自分に合った方法を選んで、制作をさらにスムーズに進めてください!ぜひこの記事を参考に、自分の制作スタイルに最適なテンポ設定方法を試してみてください!