はじめに
前回の記事では、Recording Revolutionの「Mix A Song From Scratch」第1回「Static Mix」を参考に、自作曲「黒鉄の地下迷宮」をミックスしました。前回は、EQやコンプレッサーなどのプラグインを使わず、フェーダーとPANだけで音量バランスを作りました。そして今回は第2回。「Mix Buss」です。
Static Mixで作った状態を土台にして、今回はマスターにEQとコンプレッサーをかけてみました。第2回「Mix Buss」でまず驚いたこと今回、一番最初に驚いたのが、「えっ、最初にマスターにEQとコンプをかけるの?」ということでした。
普段の自分の感覚だと、まずキック、ベース、スネア、ギター、ピアノなど、それぞれのトラックをEQやコンプで処理してから、最後にマスターを整えるというイメージがあります。
ところが今回参考にした動画では、Static Mixの次の段階で、まずMix Bussに処理を入れていきます。これはかなり新鮮でした。前回はフェーダーとPANだけだったので、今回はミックスが一段階進んだ感じがします。
マスターEQをかけてみる
まずはマスターにEQ。
動画で使っていた部分と同じような帯域を参考にしながら、自分の「黒鉄の地下迷宮」を再生して音を聴きながらカットとブーストをしていきました。ここで面白かったのが最初から小さな変化だけを狙わなかったことです。一度、「ちょっとやりすぎかな?」と思うくらいノブを大きく動かしてみました。
そうすると、「この帯域を動かすと、こういう変化が起きるのか」というのが分かりやすくなります。その後、最終的には大きく動かしたところから戻していき1〜2dB程度の変化に調整しました。

この曲で僕なりのEQ処理をしました。「こんな感じかな」程度ですので数値は参考までにお考えください。
EQをかけて感じたこと
EQを入れたことで、「少しスッキリして、メリハリが出た」ように感じました。Static Mixの段階では、フェーダーとPANだけで全体のバランスを作っていました。そこにマスターEQを加えることで、全体の音の整理が少し進んだような感覚です。
劇的に音が変わったというより「全体が少し整理された」という感じでした。
マスターコンプレッサー
そして次にコンプレッサー。ここでもかなり印象的な変化がありました。コンプをかけてみると、「単純に音が大きくなったように感じた」というのが今回一番分かりやすかった変化です。
EQでは「スッキリした」「メリハリが出た」という感覚。
コンプでは、「音が大きくなったように感じる」という違いがありました。
ただし、ここで一つ疑問が出てきたコンプをかけたら音が大きく感じた。でも、「音が大きくなったから良く聴こえているだけでは?」という疑問も出てきました。
これは今後、ミックスを勉強していくうえで覚えておきたいポイントです。音量が上がると、それだけで「良くなった」と感じてしまうことがあります。そのため、今後はBeforeとAfterの音量を揃えて比較することも覚えていきたいと思います。
今回の時点では、「コンプレッサーをかけると、こんなふうに音が変化するんだ」というところを体感できたことが大きかったです。

こちらも参考までに。
第1回 Static Mixからどう変わった?
前回のStatic Mixでは、
・フェーダー
・PAN
だけでミックスしました。
そして今回は、
・マスターEQ
・マスターコンプレッサー
を追加。
つまり、
第一回 Static Mix
フェーダーとPANで基本的なバランスを作る。
↓
第二回 Mix Buss
マスターEQとコンプレッサーで全体を整える。
という流れです。
こうやって一つずつ段階を分けていくと、ミックスで何をしているのかが少しずつ分かってきます。今回も「黒鉄の地下迷宮」を書き出してみました。
今回も、この段階で一度書き出しておきました。
第1回 Static Mix
第2回 Mix Buss
「Static MixからMix Bussを追加したことで、どのように音が変化したのか」かなり微妙な変化ですが、動画のエンジニアによると、この後のミックスが楽になるようです。
今後も同じように、工程ごとに書き出して残していく予定です。
今回の勉強で感じたこと
今回一番大きかったのは、
「マスターにEQやコンプをかけることで、曲全体の印象が変わる」
ということを実際に体験できたことです。
特に、EQは「少しスッキリして、メリハリが出た」。
コンプレッサーは「単純に音が大きくなったように感じた」。
この違いを自分の曲で体感できたのは良かったです。また、EQについては、いきなり1dB、2dBだけ動かすのではなく、一度大きく動かして変化を確認してから、最終的に1〜2dB程度まで戻すというやり方も勉強になりました。まだ「正解」は分からない前回のStatic Mixでも感じたことですが、今回も、「これが正解の音なのか?」というところまでは、まだ分かりません。
ただ、今はそれでいいと思っています。実際に自分の曲を使って、
Static Mix
↓
Mix Buss
↓
EQ
↓
Compression
と一つずつ進めていけば、「この処理をすると、こういう変化が起きる」という経験が少しずつ積み重なっていくからです。
YouTubeでミックスの解説を見るだけではなく、実際に自分の曲で同じことをやってみる。今はこの方法が、自分にとってかなり良い勉強になっています。

次回はEQ
「Mix A Song From Scratch」は、まだ続きます。
次はいよいよEQです。今回のMix BussではマスターEQを使いましたが、次回は各トラックのEQに取り組みます。キック、ベース、ドラム、メロディーなど、それぞれの音をどのように整理していくのか。
「黒鉄の地下迷宮」がEQによってどんなふうに変化するのか、今から楽しみです。
今回もMix Bussまで終わった時点の音源を書き出して残しておきました。こうして工程ごとに音源を残しておけば、あとから聴き比べることで、自分のミックスがどのように変化していったのかも確認できます。
これからも「黒鉄の地下迷宮」を使って、ミックスの勉強を続けていきます。
まとめ
今回は、Static Mixで作った音量バランスを土台にして、マスターにEQとコンプレッサーをかけました。EQでは、少しスッキリしてメリハリが出たように感じました。コンプレッサーでは、音が大きくなったように感じたのが印象的でした。
まだ「これが正解」というところまでは分かりません。
それでも、実際に自分の曲で一つずつ試していくことで、少しずつミックスで何をしているのかが分かってきた気がします。次はEQ。「黒鉄の地下迷宮」がここからどう変わっていくのか、楽しみながら進めていきたいと思います。






